物言わぬ愛すべき小さな家族のために|砧愛犬病院

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コリネバクテリウム(人畜共通感染症)

2018年01月23日

⑥産経新聞 コリネバクテリウム・ウルセランス

最近、野良猫がらみの感染症でなくなる人畜共通感染症のニュースが多くなっている様です。ついこないだは猫についたダニを媒介として感染するSFTSウイルスで女性が死亡してます。今回はウイルスではなく細菌による感染症です。概略は獣医師会により以下のようになってます。

 

当該感染症は、人、犬、猫、牛のほか、様々な動物において感染事例が確認されてお り、咽喉頭、肺、皮膚、乳腺などに、様々な症状を呈する動物由来感染症です。

海外においては、乳房炎や関節炎に罹患した牛の生乳からの感染が主に確認されてい ました。最近では、ウルセランス菌に感染した犬や猫からの感染が国内外で広く確 認されるようになっています。

なお、人から人への感染事例は、国内では現在まで報告がなく、国外においても、非 常にまれです。

基本的にジフテリアと類似した臨床症状を示します。呼吸器感染の場合には、初期に 風邪に似た症状を示し、その後、咽頭痛、咳などとともに、扁桃や咽頭などに偽膜形成 や白苔を認めることがあります。重篤な症状の場合には呼吸困難等を示し、死に至るこ ともあります。また、呼吸器以外(頸部リンパ節腫脹や皮膚病変)の感染例も報告され ています。

一般的な衛生管理として動物と触れあった後は手洗いを確実に行うことな どにより、感染のリスクを低減することが重要です。

ペットが感染したかもしれないと思った時は?

飼育している犬や猫が咳やクシャミ、鼻水などの風邪様症状、皮膚炎、皮膚や粘膜潰 瘍などを示しているときは、早めに獣医師の診察を受けるようにしてください。

また、こうした犬や猫に触る場合は、過度な接触を避け、手袋やマスクをし、触った 後は手洗いなどを励行してください。