物言わぬ愛すべき小さな家族のために|砧愛犬病院

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Medical care
当院の診療

動物たちの旺盛な自然治癒力を最大限に働かせる。
自然治癒を効果的に誘発させるためには、病気の早期発見はもちろんですが、余分なストレスを与えずに安静でいること、最小限の薬品と体の免疫力を支える適切な栄養補給、そして脱水症状に対する水分補給という綿密で総合的なケアがさらに回復を早める手段となります。
病気の回復は自然治癒力こそが唯一最大のテーマであり、最新の強力な薬品や外科処置に期待を大きくするべきではないと考えています。
病魔と現在の自然治癒力、どちらか強いかによって予後が決定すると言っても過言ではありません。
当院の理想とする獣医療は、予防可能な病気は確実に予防し、運悪く病気になった場合は病魔が小さいうちに(未病状態)、自然治癒力に少しの手助けをすることにより健康な体を取り戻す事と考えています。

当院で実施している自然治癒力を利用した体に優しい副作用の全く無い内科療法であるポリマー療法をご紹介します。下記動画は椎間板ヘルニアのポリマー療法を実施した前後の動画です。

ミニチュアダックスの椎間板ヘルニア

ちょっと難しいですが、自然治癒力を応用した治療の良い症例としてミニチュアダックスの椎間板ヘルニアの内科療法をご紹介します。
ダックス・コギー・ビーグルなどの脊椎異栄養症の犬種は若いうちから椎間板の変性が進行し、背中に何らかのストレスが加わると変性・破裂した椎間板物質による神経の圧迫やそこに付随する炎症反応などが神経を攻撃し椎間板ヘルニアを発症します。
最新の報告によると線維輪外層を逸脱した髄核(椎間板物質)を異物とみなし、それを破壊するため炎症サイトカインであるTNFαなどが体から出現し、周辺に炎症が引き起こされます。またこの炎症からマクロファージやT細胞が出現し椎間板物質を縮小させますが、同時に神経自体にも大きなダメージを与えることになります。つまり自然治癒力が炎症反応を引き起こさせ、異物を攻撃し治癒を促すのですが同時に自分の体にも大きな侵襲を与えるという相反する作用を導いているのです。

この行き過ぎた炎症から神経細胞を保護するのがポリマーであり、神経線維をポリマーの膜で保護しながら過剰な炎症が鎮まるのを待つ、そのうちに椎間板物質は侵襲にならないほどに縮小するという、生体反応をうまく利用した治療法なのです。

当院では自然治癒力を最大限に生かす内科治療であるポリマー療法を多くのワンちゃんに実施してとても素晴らしい成果を出しています。
椎間板ヘルニアを発症した時には、自然治癒力を低下させる外科的侵襲を加える前にこのような治療法もあるということを知っておいてください。